仮想上の私的なネットワーク
VPN(Virtual Private Network)とは、直訳すれば「仮想上の」「私的な」「ネットワーク」となります。 仮想的、というだけあって、本来は個人的なネットワークではありません。インターネット上のネットワークです。 しかしインターネットでのデータのやり取りは、常にセキュリティ上の危険性を大きくはらんでいます。
以前はインターネット上でデータを安全にやり取りするために、SSLのような暗号化、もしくは専用の回線をひく方法で対処されていました。 しかし近年セキュリティに対する人びとの意識の有り様は変化してきています。また、個人でオークションに出品したり個人の店がネット上でモノを販売したりするサービス、個人事業主やSOHOといった小規模の事業形態など、サービスや働き方の有り様が多種多様になってきたことで、情報の安全性を確保したうえでインターネットの利便性を活用するためのサービスが望まれるようになりました。VPNはそうした声に答えるために登場したサービスです。
<参考> OCNの固定IPの料金について
従来のセキュリティ対策は、個人で扱うことを前提としていません。企業ではなく個人、もしくは中小規模の事業者が顧客を得るごとに専用回線をひいたりすることは、費用面で大変な負担であり、現実的に難しいものがあります。またSSLといったデータの暗号化も知識がない人には手を出しづらく、気軽に利用することができません。
VPNは、誰もが利用できるからこそ危険性を持つインターネット回線で、送信する側も受信する側も専門的な知識や手間を必要とすることなく、安全にデータを送り、そして受け取ることができる技術なのです。
データをやり取りは不特定多数が利用するインターネット回線上ですが、パケットを暗号化しカプセルに入れてしまうので、インターネット上を行き交う他のデータや他のプログラムののぞき見や不正アクセスなどの影響を受けません。 固定IPサービスでは、常に変わらない宛先(固定IPアドレス)という目当てがあった上で、VPNを構築・使用するものなので安全性が保たれます。
OCNのVPN
固定IPサービスとVPNは切り離せない関係にあるので、どちらかのサービスを謳っている業者であれば、ほとんどがこのVPNサービスにも対応していますが、中には例外もあります。 OCNはプロバイダー最大手のメリットを活かし、光、ADSL、ISDNなど様々な回線に対応した低価格のVPNサービスを展開しています。 オプションとして保守面でのサポート、バックアップのサービスなどなど、細かく用意しているので、必要なサービスを選ぶ事ができます。